腎臓がん


−腎臓の仕組みと働き−
腎臓は、背骨の両側で腰の高さに左右1個ずつあるソラマメ状の臓器です。

1.老廃物(ろうはいぶつ)の排泄
人間の身体の老廃物と 過剰に摂取した物質を腎臓で血液から「尿」として排泄する働きをしています。 (1日800〜1500cc)
2.水分の調整
腎臓でろ過された液体のうち99%の水分は再吸収されます。体にとって大切なナトリウム、ブドウ糖、カリウム、塩化物なども再吸収されます。
3.血圧調整ホルモンの分泌
レニンというホルモンの分泌によって、血管を収縮させて血圧を上げる働きをします。腎臓病になるとレニンの分泌が多くなり、血圧が高くなります。
4.造血ホルモンの分泌
造血ホルモンであるエリスロポエチンを分泌し、骨髄に働きかけ赤血球を生産させます。(このため腎臓病末期には貧血が見られます) 
他に、カルシュウム(活性ビタミンD)の調整、 血糖値を下げるホルモンであるインシュリンの代謝などを行います。

−自覚症状の乏しい腎臓がん−
腎臓がんは健康診断や他の疾患の検査中に偶然発見されることが多いため、罹患率が増えています。しかし、自覚症状が乏しく、血尿がすべての腎臓がんの人にあるわけでなく、腎臓がんに特有の腫瘍マーカーもないことなどから、早期発見は難しくなっています。
年代的に多いのは50〜60代です。膀胱癌や前立腺癌と比較すると、10年ほど若い年代で多くなっています。

−腎臓がんとは−
尿を作り、造血ホルモンや血圧調整ホルモンを分泌する臓器である腎臓にできる腫瘍です。全てのがんの中でも比較的稀ながんです。腎臓に出来る腫瘍は腎細胞ガンと呼ばれ、尿が通過する腎盂、尿管、膀胱、尿道の一部は移行上皮ガンと呼ばれます。また、分類としては他にも、50歳以上に多い悪性腫瘍 と小児に発生するウィルム腫瘍があります。腎臓には良性の腫瘍ができることもあります。また、腎臓がんでは、遺伝的に発生しやすい家系があることが確認されています。初期の小さいうちはほとんど症状がないため早期発見の難しいがんですが、最近では人間ドックや超音波検査により初期段階で見つかるようになってきましたが、発見時約30%は転移が見られるというデータがあります。

−腎臓がんの原因−
腎臓がんの原因は特定されていません。

−腎臓がんの症状−
主な症状は血尿、背中やわき腹の痛み、腹部の腫瘤ですが、これらの症状は必ずしも初期ではあらわれません。時には体重減少、食欲不振、発熱等の全身症状で見つかる場合もありますし、また転移した部分の症状で見つかることもあります。腫瘍が大きくなると、血尿や疼痛の症状が出てきます。貧血、体重減少などの諸症状があらわれることもあります。腫瘍が大きくなると、リンパ節、肺、骨などの他の臓器に転移しやすいため、注意が必要です。



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